死神と少女 【感想】

これは美しい幻想物語ーーーー

<ストーリー>
ここではない世界のどこか遠い東の国に、一人の美しい少女がおりました。少女には作家の兄がおり、いつも新作のお話を聞かせてもらうことを楽しみにしていました。
「今度の物語は、孤独な死神を主人公にしようと思ってるんだ」
兄が語った今はまだ読むことが叶わぬ物語。それは、死神と少女が、蒼色の空の下で出会い、世界で一番美しい言葉を探す旅に出るというものでした。少女は、いつしかその物語が完成することを楽しみに願っていました。
そんなある日のことでした。蒼色の空の下、時が止まったままの時計塔を見上げている少女に、一人の青年が声をかけてきたのです。振り向く少女の瞳に映るのは、薄い金の髪、そして空と同じ色をした瞳。不思議な容貌をした青年は、記憶を失っていました。青年がただ１つ覚えていること、それは自分が「死神」であるということ

これは死神と少女の物語。

<総評>
大好きな作品です。今後、これほどまでに好きになる作品が現れるのかと思うくらい大好きです。ヒロインが好きじゃないと辛いものはあるかもしれない。まるで、美しい小説を読んでいるかのようでした。共通√が長くて途中ダレましたが、どんどん進めていくと伏線まみれであったことに気づきます。なので途中で放り投げないで最後までやって欲しい！！これは乙女ゲームじゃないという意見があるみたいですが、私は乙女ゲームしてると思うんですよね。乙女ゲームって攻略キャラを介護していくみたいなものが多い中、死神と少女は攻略キャラ達から介護されます。私は介護するよりもされたいので(笑)、もっと死神と少女みたいなものも出てきてもいいと思うんですよね。あとは、乙女ゲームプレイヤーに対してのメッセージ？挑戦状？みたいなのを感じました。あなたの思っているのは恋なのか。あなたの理想を相手に押し付けているだけではないのか？とね。他にもあるけど、遠野紗夜を通して色々と感じるものがありました。
あと、絶対公式攻略順で進めて下さい。絶対です！！！！

<好きなキャラ順>
遠野十夜>日生光>桐島七葵>千代>蒼
箱推しなんですが、あえて言うならこんな感じ。

＜キャラ別感想＞
遠野紗夜(cv植田佳奈※一部のみ)

美しい少女。17歳。
弱くて儚くて美しい。まさにお姫様。名前の響きも好きで、紗夜とか紗夜ちゃんではなく、思わず何度も遠野紗夜と言いたくなります。巷でよくいる難聴ヒロインではなく、自分の価値を良く理解してらっしゃる。攻略キャラと言葉の駆け引きとかもしちゃいます。好き嫌いはっきりするヒロインではないでしょうか。私はお姫な遠野紗夜、大好きです。(リアルにいたら嫌ですが)雛鳥のようにか弱くて、誰かに依存していないと生きていけなくて心で「私のこと愛してよ！」って一生懸命叫んでそうな子なのに、プライドが高くて気が強いって何。ゲロかわ(まぁ万人受けはしないよね)
私はそんな遠野紗夜が愛おしいですよ。

日生光(cv鈴木達央)

理想の王子様。17歳。
遠野紗夜の一学年上。
この人は本当にずるいです。ずるすぎます。もう、言葉のまんま遠野紗夜の"理想の王子様"ですね。彼の√は衝撃がありましたが、他√でさらに彼にやられました。そこまで！！そこまでわかってて！！そこまでしてくれるの！？他√でここまで彼を好きになるっていうのはなかなかできないのではないでしょうか。彼は遠野紗夜の全てを知っているにも関わらず、たとえ彼√にならなくても最後に遠野紗夜の心に見事爪痕を残した確信犯です。本当に遠野紗夜を想っていいたんだな(涙)もっと色々書きたいですが、ネタバレになるのでこの辺で。
とりあえず、一番伝えたいことは彼に心を奪われたら最後ってことですね。なかなか忘れられません。

桐島七葵(千葉進歩)

堅物な先輩。18歳。剣道部に所属している一学年上の青年。

面倒見が良くってなにより、頼りになる！しかもメガネキャラ！萌！(笑)彼が一番安心できますが、恋愛というよりは千代との友情がメインだったなぁという印象。その友情の話も好きでしたが。彼だけ他√全て登場してくれますし、遠野紗夜を支えてくれます。彼はそもそも死神と少女の中では、サブキャラポジションですもんね。これにも理由があります。彼√ではないんですが、七葵先輩に「最大多数の最大幸福」って遠野紗夜が言われたときに夏帆(遠野紗夜の友達)が言った「私は、私の世界にいる人の言葉を信じるよ」という言葉が忘れられないんですよね。
脱線しましたがとりあえず、安全・安心、ななき先輩！

千代(cv野島健児)

不思議な雰囲気の青年。
かわいいです。死神と少女の中で、私の唯一の癒しキャラです。遠野紗夜に対しての呼び方も、お嬢さん→紗夜お嬢さん→紗夜さん呼びに萌えたぎります。千代も何を書こうとしてもネタバレになってしまいますが、とりあえず泣きます(断言)
「君が代は、千代に八千代に幸せでありますように」

遠野十夜(cv川島得愛)

作家の兄。25歳。遠野紗夜の兄。

大好きです。大好きすぎます。この人のせいでもうずっと頭の中がこの人でいっぱいで余韻がはんぱなかったです。どこまでも優しくて妹の全てを受け入れてくれる。ええ、もうそりゃあドロドロに甘やかしてくれます。「過去に戻りたい(曖昧)」「俺は紗夜のものだ。でも紗夜は俺のものではない。」という言葉。声優さんの演技もあり、すべてがわかったとき、ただただしんどかったです。最初は何、イチャコラしてんねん兄妹だろ！と、投げたくなるかもしれませんが、最後まで！最後までやってください！理由があるから！遠野十夜を語るには私の語彙力が足りないのと、ネタバレになってしまうので歯痒い気持ちでいっぱいです。もっと語りたいことはあるのに！！！キーーッ！！！遠野十夜の存在がしんどい！！以上！(笑)

蒼(cv神奈延年)

記憶を失った死神。？歳。

はーいメイン攻略キャラです。蒼のために今までの話があったといっても過言ではありません。いろいろな結末がありますが、遠野紗夜にとっては良いエンディングだったのかなと。他エンディングの遠野紗夜も当人にとっては幸せなんでしょうが、蒼√は良い方向に成長してエンディングを迎えられたのかなと。蒼は遠野紗夜と同じところがありますからね。でもだからこそお互いで補って助けてあって前に進めるのかな...なんてね。蒼は一番良くわからんです。物事を難しく考えるのが得意で不思議天然キャラ。(雑)

死神と少女は深すぎて、私なんかではまとめられません(笑)他の方々の考察とかをみるとまた違った楽しみがあるので、いいですね。私、こういういろんな見方ができて考察できるようなよくわからない作品が好きです。まどマギとか輪るピングドラムとか、パンズラビリンス...とかね