猪突猛進

乙ゲの感想置き場

ワンドオブフォーチュンR2 【感想】

f:id:kanata_1216:20190815003619p:plain

 

真実は、遠き時空の果てにーーーー。

 

<ストーリー>
誰もが持つはずの属性を持たない「無属性」の少女ルル。
彼女が紆余曲折を経て人類初の「全属性」を得てからしばらくのことーー。
仲間たちが揃って記念撮影をしようとした瞬間、何故か魔法が暴走し、それを止めようとしたルルは大きな衝撃により気絶してしまう。
ルルが目覚めたとき、傍らには見知らぬ青年がいた。彼はルルたちの話を聞くと、にこやかに告げる。
「ようこそ、未来からの訪問者たち。ここは君たちが居るはずのない世界だ」
ルルたちが迷い込んでしまった場所。
そこはなんと、彼女たちが生きる時代から350年も前の世界だったーー。

 

<総評>
まとめると、楽しめました前作はハラハラドキドキの魔法学園生活ものでしたが、今回は戦争がメインのストーリーということもあり前作と比べるとシリアスモードでした。私は暗め、重め要素がある方が好きなのでより楽しめました!今回もそれぞれのキャラ達になかなかに重い試練があり、その試練を乗り越える様が...ドキがムネムネします(笑)
いやー、それにしても今回もなかなかの作業が辛かったですが、前作と比べたらまだ楽に感じたので良かったです。(きっと前作の鬼作業っぷりは頭おかしい)。魅力的なストーリー、魅力的なキャラ達のおかげで私の苦手な作業であっても根性で乗り越えることができました。
ずっと思っているんですけど、オトメイト作品でアニメ化が多々出てきている中、何故人気作のワンドが未だにアニメ化されていないのか...。動いているワンドキャラ達見てみたいです!!「僕は世界一の大魔法士になる男だからなぁ!」というセリフをTVで見たいですし、もちろんベストカップルであるエストルルメインのストーリーであることを希望します!!(笑)
FDもvita移植してくれると信じています!

 

<好きなキャラ順>
エスト>アルバロ>ビラール>ノエル>ソロ>ユリウス>ラギ

順位決めるのとてもつらい

 

<キャラ別感想>
ルル(cv堀江由衣※一部のみ)

f:id:kanata_1216:20190815004134p:plain

前作では猪突猛進パワフルトラブルメーカーポジティブヒロイン(褒めてます!)でしたが、全属性のルルはちょっぴり成長していて少しの寂しさと頼もしく感じました。明るく元気にポジティブな所は変わらず、攻略キャラ達を強引に救済へと引っ張り込みます。そう、優しく導くのではなく、持ち前のパワフルで常に強引!押せ押せです。前回も書いたんですけど、一見頭の中お花畑ヒロインなんですよね。でも暗く重い世界でも頑張ること、信じることを突き通す意志の強さが魅力的。まぁ幸せな環境で育ち、本当の意味での挫折を味わったことがないから純粋無垢でいられる芸当なのかもしれませんが(ペルーも言ってましたし)それでも、攻略キャラ達から見たら、そんなルルだからこそ輝いて見えるんだろうなぁ。まさに、一片の迷いもなく己が道を貫く...簡単なようで難しいことよ。自分を曲げない生き方はかっこいいですね!!
とにかく、3年後の超絶美少女に成長したルルが美人すぎて...。断然髪長い方が好み!!ピンク髪でロングハーフアップの髪型とか色々とずるすぎでは????
そして、キャラのルートによってルルの性格がちょっぴり変化しているのもまたおもしろい。特に私が好きなのはアルバロルートのルル。小悪魔っぷりに成長したルル!!最&高。

 

ユリウス・フォルトナー(cv櫻井孝宏)

f:id:kanata_1216:20190815004305p:plain

17歳、風属性。一に魔法、ニに魔法というほど魔法に魅せられている少年。学ぶだけでなく、いつか自分で新しい魔法を生み出すのが夢。
むっつりスケベということが発覚しました!ルルちゃん逃げて!!(笑)魔法オタクの彼ですが、案の定タイムスリップしてしまっても瞳をキラキラさせて興奮しているユリウス。そんな彼にでも、試練が。自分にとっての魔法と他人・世界にとっての魔法とは。という思いの違いについてですかね。自分の好きなことを何にも囚われずに揺るがず突き進みすぎることは、天才といわれる所以かもしれませんが、それと同時に他人からはずれることと同義でもあります。天才ならではなのかもしれませんが、人は一人では生きてはいけないですし、他人(世界?)があっての自分であるし、世の常識に従えとは言わないけれど、認識することは必要なことだぞ!(突然の説教)
そして、今回は(も)天然に突然お兄ちゃん属性を発揮しルルを悩殺してきます!スチルの力の入りよう!!普段の言動、行動を見ると一瞬、このイケメンは誰だ!?状態になりました突然くるから心臓に悪い!天然だから余計にタチが悪い!!そういえばワンドは彼がメインヒーローだったなと思い出されました。

 

ノエル・ヴァルモール(cv鈴木千尋)

f:id:kanata_1216:20190815004504p:plain

17歳。土属性。世界一の大魔法士になるという彼の夢は魔法で誰かを助けたいという気持ちの現れ。大言壮語の空回りが多いが心根は優しい。
最良物件ばかわいいノエル!!比べることではないのですが、ノエルの試練は1番重いんじゃないかな。人の痛みがわかる優しいノエルだからこそ、よりつらいというか...。ノエルってルルと似ているところがあると思います。ルルも純粋無垢ですが自分の意思を貫き通す強さがあります。ノエルの場合は弱く優しい純粋さだと思うんですよね。それは暗く重い世界では簡単に消されてしまうかもしれませんが、そんな優しいノエルだからこそ好き。暗く重い世界でも汚れずに純粋なまま成長することは難しいけれど、彼にはできる!!
これは憶測なんですけど、アルバロってノエルに(ルルもだけど)何かとちょっかい出してますが、からかいがあるという理由の他に、純粋で真っ直ぐに生きていること、アルバロが育ってきた環境とは真逆の環境で育ってきたノエルに対して羨ましいという感情もちょっぴりあるのかなぁなんて思ったりします。そう考えると、ノエルのような人はノエルのままでいて欲しいですし、汚したくないって全力で思いました。
そしてそして、何と言っても3年後のノエル。イケメン。好き。努力家だし、優しいし、イケメンだし、何度も言ってますが1番ルルを幸せにしてくれると思っています。

 

ビラール・アサド・イスナーン・ファランバルド(cv高橋広樹)

f:id:kanata_1216:20190815004709p:plain

21歳。水属性。ファランバルド王国第二王子。祖国の乾きを解決するために魔法を学ぶが芳しい結果が得られず一時帰国することになっていたが...。
今回私は殿下にこんなにも、してやられると思ってなかったです。前作では終始余裕があって殿下の掌で転がされている感じでしたが、今回の試練がビラールにとって重い決断を迫られ、冷静ではいられないものだったので、余裕がなく、タヌキの腹の底が垣間見えていました。私からすると、なんでビラールばっかり重荷を背負わなきゃならないのか、激おこでした。どっちを決断しても辛すぎる!!でもこれが王族の宿命なのでしょうか。いやぁ国を背負うという立場の人は背負うものの次元が違いますからね。なので今回はルルに対しても後回しで、遠ざける態度を取ります。それがルルを覚醒させたのか、ビラール√のルルは押せ押せでした。「...私には、今のお前が、まるで悪魔のように見える」と言わしめる悪魔に変貌を遂げました。あのビラールがですよ!?あの殿下をたぶらかすことに成功するルル最高に女っぽくて可愛くないですか??余裕なくルルに落ちるビラールしんどい。好き。あと、最後の方のビラールが涙を流るシーンはもう彼の今まで背負ってきたものとか覚悟とか、これからのことを考えると私も一緒に目から汁が...。
3年後の彼は、色んなものを乗り越えたからか隠れ忍ぶ獅子が和らいだのか(笑)若く見えて、でろでろにやわらかくなった印象ですもうビラール√はストーリーも落ちる過程も私の好み過ぎて、胸が打たれっぱなしです。

 

ラギ・エル・ナギル(cv柿原徹也)

f:id:kanata_1216:20190815004920p:plain

16歳。火属性。女性と過剰接触すると変身するという謎の体質に悩まされるハーフドラゴン。人間とドラゴン、いずれの種族に沿って生きるのか選択を迫られている。
前作の消化不良な部分が、今作では見事に解決しました。ヨカッタネ!何故へんてこ体質が治らないのかの謎が明らかになったり水ドラゴンや父と出会い、自分の出生を知り、人間として生きるのか、ドラゴンとして生きるのかの選択が迫られます。ドラゴンは特別な存在で孤高でなくてはならないらしいですからね。ラギ√のルルはひたすら待機状態で比較的大人しかったですね。あのルルちゃんが、大人しい...だと?つまらん。
今回ラギに対して自分でもわからないんですけど萌えられなかったんですよね。シナリオはまとまっていて解決したんですけど、いまいちルルが蚊帳の外でラギに対しても共感とか好き!って感じる要素がありませんでした。なんでしたら他√の方が面倒見が良くて、親しみやすい感じが好きですね。そして、3年後のラギは少し悲しい気持ちになるくらい成長してしまっていました。

 

アルバロ・ガレイ(cv鈴村健一)

f:id:kanata_1216:20190815005105p:plain

23歳。光属性。にこやかで社交的な態度の裏に無数の偽りを隠し持つ青年。専攻している魔法薬はもちろん、武器屋暗器の扱いにも長けている様子。
おわかりいただけるだろうか。こいつだけ前回からずいぶん歳を食っている...ミステリー...。冗談はさておき、ついにルルちゃんがアルバロをぶっ倒した(堕とした)ので、大変満足です意外にも恋に恋するロマンチストだと...?信じられるか!本当は何を考えてるんだ!!ってなった人は私だけじゃないはず(笑)
腹の底を見せてくれたり、今回はちゃんとルルを特別扱いしてくれてると感じましたよ。戦争時代にタイムスリップしたことに対し、アルバロは誰よりも慎重に警戒しており、現実的に考えていました。なぜならアルバロが信じられるのは自分だけだから。そんなアルバロが本音(っぽいこと)を言うのってそれだけでルルを特別扱いしてます!アルバロの生きてきた環境ってきっと綺麗事なんか通用しない、常に疑い、騙し、誰も信じてはいけないところだったんですよね。でも心のどこかに、幻想であると知っていても信じられるものが欲しいという気持ちがあったはず。だから奇跡を起こしまくるポジティブなルルに信じられる綺麗なもの(永遠)を求めたのかな。でもやっぱり育ってきた環境、考え方がどうしても違いすぎて、まぶしすぎて。信じたい気持ちはあるけれど、それでもいつかなくなってしまうという恐怖を感じながら、それでも完全には離れられないという葛藤...!おいしすぎるし、ルルに振り回されるアルバロざまぁ見ろ!!まぁアルバロはあからさまに自分の考えとか出さないので私の深読み&妄想なんですけどね(笑)
あんなロクデナシは小悪魔ルルちゃんに一生手綱を引かれてしまいなさい!!
そして黒バロかっこよすぎ!!

 

エスト・リナウド(cv入野自由)

f:id:kanata_1216:20190815005322p:plain

14歳。闇属性。魔力の高さは随一と言われる天才少年。大の人嫌いで物言いも辛辣だが、その理由は彼自身の出自に深く関わっている。
アルバロとかビラールとかノエルも好きだけど、エストはやっぱり別格です。ベストカップルはこの二人で間違い無いです!!
エストはエストだからこそ魅力的なところがたくさんあるのに、望まぬからと色々と諦めているんですよね。そんなエストをルルが引っ張っていく!エスト√のルルがイノシシで1番ルルっぽい(笑)
「...もしも運命が悪戯をしていたら、僕たちは逆の立場だったかもしれないし、僕が周囲の幸せを与える人間で、あなたは悲しい目をした孤独な女の子だったかもしれない」「あなたでなくて良かった」なんて、こんなこと思っていてくれていたなんて、なんて心が綺麗で無欲なんでしょうか。私は泣きそうになりました。幸せを勝ち取るということは、不幸であることよりも勇気が必要なのよ!幸せになる勇気を!!と応援していましたが、いざ、"ルルが欲しい"と自覚してからは気持ちがいいくらいの変わりようで独占欲丸出し。ふっきれて覚悟を決めたエストは強い強い(笑)
食に関心がなかったエストですが、ラギに食わないからルルに突進されたら受け止められないんだ的なこと言われ、気にしていたからか、ちゃんと食べるようになり、3年後にはフェロモンダダ漏れのイケメンへと成長しました17歳でこの色気...!
それでもお姉さんぶりたいルルと、年齢差を感じさせないよう背伸びしたいエスト...良き。無欲で綺麗なエストは、魔王に覚醒するし1番の成長を感じられました。完全に私は3年後のエストに持っていかれました。

 

ソロ・モーン(cv立花慎之介)

f:id:kanata_1216:20190815005548p:plain

年齢不詳。全属性。過去の世界で出会う古代種の青年。人当たりが良く、柔らかい物腰だが、時折ひどく無気力な言動をする。
最初はふわふわしていて、言葉は通じるのに話が通じないという電波さんという印象。たしかに嘘はつかないけれど都合が悪い話を逸らすのが下手すぎて、もうちょっとうまくかわすことは出来ないのかと少しイライラしました(笑)
ですが、EDに向かうにつれて、涙・涙・涙。感情がわかりにくいからといって、平等に見えるからといって、実際はわからないじゃないか!!必要以上に重く受け止めてしまったんだぞ!ソロはずっと傷ついていたんだぞ!(怒)ソロ√はすべてにおいて私の涙腺を刺激してきました。長年の友人のシーンとか、ソロ√ではかかせないペルーの思いとか...あー、つらい。まさかペルーにここまで私の感情が動かされるとは思いませんでしたし、声優さんのここぞとばかりの演技。アッパレ。
そして"頑張る"ことは素敵です。えらいよソロ。本当にソロが幸せになれて良かった。